バイクウェアの歴史

クシタニのレーシングスーツ

日本のレーシングスーツの先駆けとなったクシタニの歴史

クシタニはレーシングスーツのメーカーとして知られていますが、もともとは浜松の小さな革製品の店として1947年に営業を開始しています。
スズキ、ホンダ、ヤマハなどの世界的なバイクメーカーが浜松で創業を始めたことから、バイク用のツナギの製造を始めました。
現在では上下が1つになったレーシングスーツはレースには欠かせないものとなっていますが、当時の日本にはそのようなスーツを作っているところは1つもありませんでした。
クシタニは前例のない中、手探りで開発を進めたのです。

何が良いのか悪いのかも分からないままプロのレーサーにスーツを提供していましたが、なんとレーサーたちからは称賛の嵐を受けます。
それをきっかけにクシタニは、レーシングスーツの製造販売を主に行うようになりました。
その後、日本のバイク業界の盛り上がりに合わせてクシタニは事業を大きく拡大していき、現在では世界レベルのレーシングスーツのメーカーとなっています。

クシタニが長年愛される理由は、「プロライダー御用達」にならなかったことです。
クシタニではプロのレーシングスーツだけでなく、趣味でツーリングを楽しむライダーのための製品の製造も同じだけの労力をかけて行ってきました。
全てのライダーが安全に楽しくバイクを楽しめるように、という姿勢が創業当時から変わっておらず、長年多くのバイク愛好家にリピートされているのです。

ライダーとの二人三脚で作り上げる製品

クシタニは、プロのライダーと密接にコミュニケーションを取りながら新商品を開発することで知られています。
レーシングスーツの設計、開発、製造が終わっても、そこで仕事を終わらせません。
ライダーに実際に着て、実際のマシンでコースを走ってもらいフィードバックを貰うのです。
その過程で気が付いた改善点やライダーからの指摘を受け取り、さらに改良を加えていきます。

このサイクルの効果を最大限に発揮するには、ライダーとの信頼関係が出来ていなければいけません。
ライダーにも「もっとこの製品を良くしたい」という思いを持ってもらえなければ、的確で素直なフィードバックはもらえないのです。
その点ではクシタニはほとんど困らなかったと言えます。

クシタニが持つものづくりの熱は、製造者に会ったことも無い一般のライダーでさえ感じ取っています。
レースの世界に身を置くプロのライダーが、その熱を感じて共感しないことはほとんどないのです。
そのため、プロの最前線で走るライダーが、これまでにも多くクシタニの商品開発に携わってきました。
その実績がさらに信頼を集め、もっと多くの人を惹きつけることになっているのです。